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.NET 6.0に対応しました

長らく更新が滞っておりましたスミレですが、.NET 6.0に対応いたしました。手引きも更新しました。

スミレ(ダウンロード版) 使い方

主な改善点

スミレの言語仕様は、最新のプロデル1.9.1176の言語仕様に準拠した文法にアップデートしました。プロデル1.9では、ドットネット型の機能を直接利用する機能が拡充されていますので、スミレ上で.NET Core系統のテクノロジを利用可能です。

sumire.exeのコマンドライン型のランタイムについても、プロデルのコンソール版(pconsole.exe)とほぼ同一のパラメータオプションをサポートしました。/eによるコマンドライン上でのプログラム文の指定や、「-」による対話モード、起動時設定の受け渡しもサポートしました。

対話モードの画面

プロデル1.7以降で対応した「聞く」手順や、「起動時設定」の指定も可能になりました。

現時点では、ライブラリに関しては、実装が進んでおりませんが、今後プロデルと同様に拡充する予定です。なお、より実用的な利用を検討されている場合には、mono版プロデルをお使いください。プロデルのライブラリとの互換性があります。

Linux(CentOS)でのインストール方法

(本記事は.NET Core2.1向けの古い記事です)

スミレをCentOS環境でインストールする方法をご紹介します。

.NET Core 2.1のインストール

.NET Coreは、Microsoftで配布されているシェルスクリプトを利用してインストールできます。

まず依存するライブラリをインストールします。

yum install libunwind libicu

dotnet-install.shを使って.NET Core 2.1をインストールします。この時インストールディレクトリを「/opt/dotnet」にしてパスを通しておきます。

wget https://dot.net/v1/dotnet-install.sh
chmod 555 dotnet-install.sh
./dotnet-install.sh -c 2.1 -InstallDir /opt/dotnet
ln -s /opt/dotnet/dotnet /usr/local/bin

スミレのインストール

スミレをダウンロードします。

wget https://sumire.utopiat.net/files/core/sumire-1.0.3-linux-x64.tar.gz
tar xvf sumire-1.0.3-linux-x64.tar.gz

解凍したディレクトリへ移動して、起動します。

cd sumire-linux-x64
dotnet Sumire.dll hello.smr
//hello.smr
「こんにちは」を報告する

Visual Studio2017で試してみる

(本記事は.NET Core2.1向けの古い記事です。最新版ではサポートされていません)

Visual Studio 2017では、.NET Core 2.1のプログラム作成が可能ですので、この環境で手っ取り早く、スミレの実行環境を作れます。

スミレは、NuGetにライブラリとして公開しています。

Visual Studio 2017で試してみるには、次の操作をします。

  1. ソリューションの作成
  2. NuGetで「Sumire」パッケージの取得
  3. 呼び出し用C#コードの貼り付け
  4. スミレのプログラムの作成

ソリューションの作成

まずVisual Studio 2017を起動して、新しいソリューションで「C#」の「.NET Core」から「コンソールアプリ(.NET Core)」を選びます。ここで名前を「SumireApp1」としたとします。

NuGetで「Sumire」パッケージの取得

プロジェクト「SumireApp1」を選び「NuGet パッケージの管理」をクリックします。「参照」タブで「Sumire」と検索して、スミレのパッケージをダウンロードします。

https://www.nuget.org/packages/Sumire/

呼び出し用C#コードの貼り付け

Program.csに次のようなプログラムを貼り付けます。ファイル名には、この後に作成するスミレプログラム(テスト.smr)のパスを指定します。

using System;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        Sumire.Program.Main(new string[] { @"C:\Users\スミレ\source\repos\SumireApp1\SumireApp1\テスト.smr" });
        Console.ReadLine();
    }
}

スミレのプログラムの作成

テスト.smrというファイルを作成します。ソリューションエクスプローラで「新しい項目の追加」から「テキストファイル」を選び、名前を「テスト.smr」などとします。

「スミレさん、こんにちは」を表示する

実行してみる

実行ボタンをクリックすると、C#のプログラムを経由して、スミレのプログラムが実行されます。